【前回のあらすじ】
なんとか恐怖の手術を乗り越えた。が、目覚めてからの痛みが怖い…。ぱおん。
▼手術からの目覚め
子宮筋腫の摘出手術は13時に開始し、終了したのは16時。
当初の予定は2〜3時間だったが、少し長い4時間かかったそうだ。
全身麻酔から目覚めた時の記憶は、正直あまりない。
病室のベッドの上でぼんやりと「全身が暖かいなあ」なんて思った。
看護師さんに話しかけられるが、ノドがガラガラしていてかすれた声でしか返事ができない。(全身麻酔中に人工呼吸器を口から入れていると良くこうなるらしい。)
そして、一番心配していた術後の痛みは…
拍子抜けするほどなかった。
痛みLevel 1
相当な痛みを覚悟していたのだが、まだ麻酔が効いていて全く痛くないのだ。
医学の進歩最高!!麻酔最高だな!!ヒャッハー!
そう思いながら、再び眠りについた。
▼手術後の仮眠からの目覚め
うとうとと眠りから覚める。どうやら3時間位寝ていたようだ。
全身麻酔が切れてスゴイ痛みが現れるんじゃないかと不安だったが、まだ全然痛くない。
どうやら、背中に入れた硬膜外麻酔のチューブがずっと麻酔を供給してくれているらしい。
頑張って注射に耐えた甲斐があった…!!
また、もっと痛くなった時のために、麻酔を追加するボタンが自分で押せるようになっていた。(どんなに痛くても30分間隔でしか使えないため、1度押したら30分はボタンが押せないという仕様になっているが)
自分で押し放題!?なんて心強いんだ!!
とひと安心した。
▼手術後は装飾品がいっぱい
痛みが強くないと、身の回りにいろんな物がついていると急に気になりだす。
覚えている範囲であるが、
①背中に痛み止めのチューブ
②点滴
③輸血用の点滴(針のみ)
④両足にマッサージ器
⑤おしっこの管
⑥手術跡にドレーン(体腔内に溜まった水分、血液などを体外に排出するための管)
なんかよく分かんないけど、考えると怖い!
このチューブとか一体どこから出てるのぉおおお!?
なので、数々の装飾品は、見て見ぬふりという作戦を取ることにした。
万事 知らぬが仏である。
自分自身が気づいていない物は、実質ノーカウントなのである。ナムナム。
また、こんなにコードだらけで寝返りなんて出来ないが、私にとってはまったくもって余裕だった。
ブラック社畜時代にテレビ業界で働いていたたため、劣悪な環境には慣れていた。
下積みのAD時代には、寝床といえば椅子を3つ繋げた物。(もしくはダイレクト床)
ひとたび寝返りを打てば椅子の隊列が乱れ、即床に落下してしまう。
このような特殊な訓練を経て、微動だせずに寝ることができるようになったのだ。
こういう時に、人生経験って役に立つんだなぁ。
▼手術後の眠れない夜
手術中に爆睡し、その後も仮眠を取ったため就寝時間になっても全く眠たくならなかった。
痛み止めも効いて、体調はそこまで悪くない。
暗闇の中でぼんやりと時間がすぎるのを待つ。
しかし、深夜の病室は喧騒に包まれていた。
同室の患者さんの痛がる声や、うめき声が漏れ聞こえてくる。
きっと私と同じ日に手術をしたのだろう。とてもつらそうだ。
数十分おきにナースコールが鳴りつづけ、駆け寄ってきた看護師さんが対応する音が聞こえる。
手術後の夜が、一番の正念場なのだと思った。
【次回】
事件は手術室で起きてるんじゃない!深夜の病室で起きてるんだ!
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