【前回のあらすじ】
トイレまでたどり着いたが、スローすぎてお話にならない。あとビッグ・ベンの訪れが怖い。
▼歩行練習 ひとり落ちこぼれ
3回目の歩行練習で何とかトイレまでたどり着いたが、本当に動きが遅い。
寝た体勢から起き上がる、ベットから立ち上がる、30歩歩く、これだけの動作に5分位は余裕でかかっていた。
プログラムでは手術翌日の歩行が目標になっているが、気がつけば自分は3日間ほぼ寝たきりという状態。
そんな中、同部屋の3名はすでに自分の足で自由に歩きまわっていた。
同世代のお隣さんも、向かいのおばさんも、遥かに年上のおばあちゃんだって、すでに歩いている姿がカーテンの隙間から見えたのだ。
しかも、お隣さんからはパソコンのタイピング音が漏れ聞こえてくる。
もう仕事を開始されてるのかな…。すごい。
ふと、手術した日の深夜の光景を思い出す。
当時体調が良かった自分に比べ、痛みに苦しむ同室の患者さんたちの様子を。
鳴り響くナースコールに懸命に応える看護師さんたちを見ては、
自分より大変な人が沢山いる。
少しでも負担にならないように頑張らねば…(キリッ)
あれは、一体なんだったのか…。
現在の自分は、ひとりだけ寝たきり状態である。
だがしかし。
「ウチはウチ、よそはよそ」という母の教えで育ったため、すみやかに開き直って眠りについた。
おめでたいことに、寝たらすべて忘れられるタイプなのである。
( ˘ω˘)スヤァ
▼深夜、耐え難い激痛が走る
眠りについてから数時間。
経験したことの無いような激痛に叩き起こされた。
めっちゃ痛い…
痛い…痛い…痛い…!!
イ゛テ゛ェ゛ー!!!
痛みLevel8
本当に痛すぎると、「痛い」しか言えないものである。
まさに限界×突破!!(真顔)
ここに来て、自己最高記録を更新してしまった。
イタイ イタイ イタイ イタイ イタイ イタイ イタイ イタイ イタイ イタイ イタイ イタイ イタイ イタイ イタイ イタイ
しかも今回は、痛みの質が少し変わってきていた。
今まではズン!とした重い痛みが中心だったが、手術跡の臓器がヒリヒリとする痛みが加わってきた。
ついに硬膜外麻酔が切れたのか。
就寝前も看護師さん「ヨシッ!」って麻酔の残量をチェックしてたけど、いつかはゼロになることは覚悟していた。(参照:⑪手術後2日目 初めてのナースコール)
今回は迷わずナースコールを押す。
あまりに激痛すぎて、看護師さんが来るまでの数分が永遠に感じた。
イタイ イタイ イタイ イタイ イタイ イタイ イタイ イタイ イタイ イタイ イタイ イタイ イタイ イタイ イタイ イタイ
【次回】
まさか痛み止めが無効化状態に!?容赦ない痛みに悶絶…!!
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