【前回のあらすじ】
テープを剥がす時が過去最高に痛いという罠…。さあ、硬膜外麻酔を抜く瞬間がやってきたよ!怖!
▼硬膜外麻酔、本体との戦い
ただガムテープを剥がしただけなのに、こんなにも痛みを感じるとは…。
予想もしていなかった痛みに呆然とする。
真のボス、硬膜外麻酔を抜く時はちゃんと耐えられるのだろうか…。
私「先生、痛いですか…?痛いんですか?」
お膝の猫ちゃんを高速で撫でて恐怖をごまかす。
先生「そうそう、今日は猫がいますね。可愛いですねぇ」
私「…うん!猫ちゃん可愛い!( ´∀`)」
先生は喋りながら、私の背中で何か作業を続けていく。
先生「猫には名前付けてるんですか?」
私「実は、まだ付けてないんですよ。友達からプレゼントでもらったんですが、入院するちょっと前だったので…」
実は名前を考えるのが苦手で、どうしたらいいか悩んでしまう。
そういえば、子供の頃に飼っていた猫には「ニャンコ」と言う安易オブ安易な名前を付けていた。
ちなみに、2代目は茶色い子猫なので「チャコ」。(安易)
私「せっかくだから、猫ちゃんの名前をつけたいですね。あっ、そうだ。吾輩ですかね、夏目漱石的な?」
先生「ふむふむ」
背中で作業している気配がする…。
見えないせいで、より恐怖感が増していく…!!
私「ヒェエ!吾輩の猫!可愛いね〜!わがはい〜!!」
先生「…はい、抜けましたよ」
私が猫にまっしぐらなうちに、また事が済んでいた。
痛みLEVEL 3
抜いた時にちょっと痛かったかも?くらいで、外した後はどうって事がない程度。
管を入れる時は大変だが、抜く時は大変さも痛みも想像よりも大丈夫なのが分かった。
またしても、A先生の手の上で転がされている内に施術が終わってしまった。
気づいていたけど、実はA先生ってめっちゃ名医では?
後日に両親から聞いた話では、手術後だけでなく手術前にも、待機中の両親のところへ説明に来てくれたそうだ。
さらには、手術が終わった後。
病室にベッドを運び込む時にも、A先生が病室まで付き添って来てくれていたそうだ。
(主治医の先生が病室まで付いて来てくれるのはレアらしい)
めっちゃ優しい…
きっと、両親が大袈裟なほどに不安な顔をしていたからサービスしてくれたのかなと思ったが、多岐にわたり手厚く治療していただいて感謝の気持ちでいっぱいになる。
A先生、本当にお世話になりましてありがとうございました。
初めて母と一緒に診療を受けた日を思い出す。
物静かなA先生は、治療方針について丁寧かつ淡々と説明してくれた。
家に帰ってからも、娘のことが心配すぎる母は、
母「何だか覇気がない先生だけど、本当に大丈夫かしら…?」
って言っていたご無礼を、 心よりお詫び申し上げます。
<(_ _)>
【次回予告】
相棒の点滴スタンドと決別し、ついに退院へ!最後のクエストは手術代を払いに受付までGO TOするぞ!!
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