【前回のあらすじ】
やっとトイレまで歩けるようになり、おしっこの管を抜いてもらう。あと残る管は2つだ!
▼診察室へ呼び出し
おしっこの管が無事外されると、今度は診察室に呼ばれた。主治医の先生が内診を含めた診察を行うという。
さっそく、よく婦人科にある"例の台"に案内される。
(プラネアールの病院スタジオでよく見かけた覚えがある)
入院前にも内診があったが、私は男性の先生だろうと恥ずかしいと感じない図太い神経を持ち合わせていた。
毎日毎日内診している先生にとっては、道端の小石より珍しくもないってもんだ。
それに、今回も実習中の看護学生ちゃんが見学に訪れていたが、
「沢山学んで立派な看護師さんになっておくれよ 」(`・ω・´)キリッ
という気持ちである。大人だからね。
年をとるごとに大体のことが、どうでも良くなるのである。イエー。
しかし、今回ばかりは大問題があった。
手術日から4日間、
ずっとシャワーに入ってないのである。
あまり恥じらうようなタイプではないのだが、この時ばかりは
(満州事変になったらスイマセン…)
と心の中で深く謝罪した。
だが、先生は全くもっていつも通りだった。さすがプロフェッショナルである。
一方、私もいつも通りでビビリ倒し、小さな悲鳴を上げながら内診を終えた。
大人だからね
我慢しない (`・ω・´)キリッ
▼傷跡のチェック
続いては診察用のベッドに移り、手術跡を確認される。
怖いのでお腹の方をずっと見ないようにしていたが、手術跡について先生から改めて解説があった。
私の場合は、4ヶ所の傷口があるようで、
クレーンゲームの機械でイメージすると何となくわかりやすいかもしれない。
①おヘソ→カメラを入れる
②右側→アームの機械
③左側→アームの機械
④下腹部→景品取り出し口
①〜③は細い機材を使っているので小さな傷なんだが、下腹部はやはりちょっと大きいらしい。
先生「下腹部は腫瘍を取り出すために5cmほど切っていて、そこは糸で縫ってあります」
糸で縫ってある!?お腹を!!ヒエッ!
先生「…ですが、溶ける素材なので抜糸の必要はありません」
ナイスチョイスじゃーん!
先生、だいしゅき!!
名医の選択と、医学の進歩にとても感謝した。
▼謎の赤いパック、ドレーンとの決別
続いて先生より「じゃ、ドレーンを外そうか」とのお告げがあった。
ドレーンとは、コイツか。
ずっと首からぶら下げていたポーチが2つあり、ひとつは硬膜外麻酔のボトル、もうひとつがこのドレーンである。
何が怖いって見た目が禍々しく、献血のような透明パックに鮮血色の液体が入っている。普段から目を合わせないようにしていた。
さらに恐ろしいことに、ヤツには1cm幅の太いチューブがついており、それが左下の傷にめり込んでいるのである。
極太のチューブが刺さっとる!
怖いやんけェ!ワレ!
傷口に上から脱脂綿が貼られているが、その脇から飛び出てるチューブが禍々しい。
めっちゃ怖いし、痛そう…
つらたん…
そんな気持とは裏腹に、固定していたテープと脱脂綿がどんどんと剥がされていく。
アーメン。
【次回】
ついに、ドレーンとの直接対決!主治医が奇想天外な作戦を敢行!?果たして恐怖に打ち勝つことができるのか!
◼ランキング参加中◼
↓押してくださると舞い踊って喜びます↓