【前回のあらすじ】
牛乳寒天とタピオカをオヤツにすると、お腹いっぱいになってご飯が食べれなくなってしまうぞ。良い子のみんなは気をつけよう。
▼最終決戦の時が来た
午後になって体調も良くなってきた頃、ベッドでぼんやりしていると主治医のA先生がぬっと現れた。
先生「元気そうですね。じゃ、硬膜外麻酔の管を抜きましょう」
ついに、この時がやってきてしまった…。
思い起こせば、手術の直後は全身チューブだらけだった。
ひとつひとつと外れていき、ついに最後のチューブが撤去されるというのは感慨深いものがある。
手術の時に初めて出会い、ビビりながら背中にぶっ刺された硬膜外麻酔。
手術直後、「あれ?全然痛くないじゃん」と思わせるほどの仕事ぶりを発揮していた硬膜外麻酔。
その後、麻酔が利いてると思わせといて、いつの間にか薬の中身がなくなって地獄の淵を見せてくれた硬膜外麻酔。(あれは痛かった)
よく考えれば、だいぶお世話になっていた。
そんな硬膜外麻酔には太い針とチューブが備え付けられており、それが背中にズッポシと入っている。
抜くの怖っ…
だがしかし。
今回は病室のベッドで行われるため、私には最強のお供がいる。
そう!猫ちゃん。
怖い時や痛い時、病める時にも猫ちゃんを撫で放題できるのである。
心のゆとりって大切だよね。
まずは、チューブを固定するために貼られていたテープが剥がされるという。
テープは背中から首にかけて貼っているらしい。
なんだか、芸人が裸になる時にピンマイクを固定するためにガムテープが地肌に貼られていたのを思い出す。
先生「テープ剥がすの、ちょっと痛いですよ」
私「エッ!?痛いんですか?」
怯えながら猫を撫でまくっていると、背中のテープがベリベリッと音を立てて剥がされていく。
イデッ!!
これは、想像以上に痛い!!
更にどんどん上に向かって剥がされて行く。
私「先生ェ!痛いっす!肩!肩!!イデデッ」
ガムテープが、産毛たちを根こそぎ奪っていくという鬼畜の所業…!
だが、先生は手を一向に緩めない。
ベリベリベリッ!
私「くっ、首がぁあ"!マ"ジで超痛ェ"!"!"」
病室にデスボイスがこだました。
痛みLEVEL 8
瞬間風速ではあるが、過去最大級の痛みであった。
終わってしまえばなんてことも無いのだが、まさかガムテープが新記録を叩き出すとは…。
今まで痛みで大声を上げたことはなかったが、今回初めて叫んでしまった。
だが、本当の問題はこれからだ。
さっき剥がしたガムテープはドラクエで言う所のバラモス。(中ボス)
そして、硬膜外麻酔の本体こそが真のラスボス・ゾーマなのである。
ヒエッ。
【次回予告】
ついに、ラスボス硬膜外麻酔との直接対決!完全クリアして、無事退院できるのか!?
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